飲食店メニュー読み上げシステム3
 −Character Information From Menu−

  • 研究目的
  • 視覚障害者は文字情報取得に困難があり,飲食店に訪れた際も品名や価格についての情報を一人で知るのは難しいという現状があります.また,現在スマートフォンに代表されるモバイル端末が普及していますが, それに伴い視覚障害者のためのアクセシビリティ機能も向上しているという背景があります.そこで本研究では,モバイル端末のカメラ機能を用いた飲食店メニュー読み上げシステムを提案しています.


    図1 システム構成

  • 研究内容
  • スマートフォンで撮影したメニュー画像中の文字領域の認識はNTTドコモ提供の文字認識APIを用いて行います. このAPIを用いることで文字領域の位置情報とテキストデータを得ることができます. 次にメニュー画像内での品名と価格を対応付けします.品名と価格はある位置関係を持っているとし対応付けを行います. そして,音声合成エンジンを利用して品名とそれに対応する価格を音声化します. メニュー表には複雑なレイアウトを含むものもあり,様々なメニュー表に対して利用できるシステムを開発することを目指しています.

    図2 文字認識結果の出力画像


    図3 品名と価格の対応付け後の出力画像

  • 研究成果
    1. 酒井 岳大,松本 哲也,竹内 義則,工藤 博章,大西 昇,"視覚障害者のためのメニュー読み上げシステムのモバイル化",電子情報通信学会総合大会,D-7-5,Mar.2014.